マンスリーレポート 第176号

3月のアークル

 先月の中頃から急に空気が入れ替わったように春めいてきました。それにしても近年は暖かくなるのが早くなっているような気がします。私が子供のころは2月と言えば、水たまりは凍り、土は霜柱が出来、とても寒いイメージでした。桜の開花も4月ということがなくなってきています。確実に温暖化は進んでいるのでしょう。
そんな中皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 さて今春は食品、飲食、サービスなどがジワリと値上がりしてきています。そんな中、私達飲料業界でも27年ぶりに大型ペットの値上げが次々とメーカーからアナウンスされています。大型ペットと言えば、どちらかというとスーパーの目玉商品的な存在で安売りの対象となっていた商材です。
これをメーカーが値上げすると言っているのですが、果たして末端の売り場でそれが実現されるのかは非常に疑問です。飽和マーケット・競争市場での値上げは自分のシェアを落とすリスクがある中、各メーカーが値上げに踏み切りました。飲料メーカーも食品業界と同じく原材料、輸送費、人件費の高騰に苦しんでいるのです。ちなみにコカ・コーラの2018年の営業利益は61%減と言う結果で終わっています。

 そのように考えると2014年の自販機商品値上げは今から考えると「やっていてよかった」と言えるかもしれません。よく考えてみると、世界中でこれほど飲料が安く販売されている先進国はないのではないでしょうか。日本のこの物価安は飲料だけに限ったことではありません。飲食、家庭消費財、サービスなど消費一般的なモノはすべて安いのではないでしょうか。
本来であれば、今の人手不足の中で人件費高騰分や物流費高騰分、そして半年後に迫った消費税増税分も価格に転嫁させていくのは至極当然のことで、いつまでも利益を圧迫するような商売は続かないと思うのですが・・・・

 そういう意味では、私達自販機オペレーターもリベートや販売価格を見直す時期がきているかもしれません。私達の業界は自販機を飲料メーカーから貸与されている関係で、どうしても飲料メーカーの意向が強くなりがちであります。つまり私達が飲料メーカーのシェア争いに巻き込まれている形で利益より売上至上主義に偏り過ぎていました。
例えば公共施設や学校、病院などの入札ではありえない条件闘争が繰り広げられていました(今でも)。そのような場所を私達、独立系オペレーターがフォローして商売になるかというと、大きな労力の負担が増えるだけで何のメリットもないのが実情です。

 ちなみに弊社の場合は1台1台利益管理をしてますので、どのような自販機が私達に利益をもたらすのかは全社員共通認識で行っています。

 このような点は大企業である飲料メーカーと私達のような中小企業がウインウインにならない点なのです。これは自販機オペレーターの社長の陥りやすい罠と言っても過言ではありません。保有台数や売上を多く語ることはあっても、粗利率や経常利益を語る自販機オペレーターが少ないのもうなずけます。ちなみに今の自販機は定価販売はほぼ考えられないマーケットになっています。つまり自販機もスーパー同様始めから値引き販売をしないと売れないのです。
そんな中での売上至上主義はとても危険であります。一番重要視しなければならいなのは、利益率で、そのように考えると世の中の自販機台数はかなり減ることは容易に想像がつきます。

 そんな自販機台数減少傾向に拍車をかけているのが、自販機オペレーター業界の人材不足です。この問題はまず自販機営業が出来なくなる上に、最終的には自販機フォローもままならなくなります。実はこの状態は全国でかなり発生しているようで、「自販機商権の地域丸ごと移管」の話がずいぶんと出ていると聞きます。

 この問題は今だけの問題ではなく、今後もずーと続く問題です。私達は始めから人材不足が当たり前の経営をしていか なくてはならなくなったのです。

 私自身はこの問題の中に大きな気づきを数年前にいただきました。それは会社を経営する意味という理解するということにつながります。つまり、これは会社の存在意義は何なのかを問われているのと同じことなのです。これを明確に答えられなければ、中小企業はブレイクスルー出来ないと思っています。間違いなく言えることは「金儲け」ではないことです。さて皆さんはどう答えますか?

 さて今年に入っての弊社の近況を少し書いておき ます。昨年、缶コーヒーの落ち込みが顕在化して大きな売り上げの落ち込みを経験しました。

 それに比べ今年は良くなるのかと言えば、全然そうではなくてやはり昨年比を維持するのは大変な状況が今年も続いています。弊社では計画的な自販機撤去を昨年大々的に行ったため、多少の売上減は予想していましたが、やはり現実になると辛いものがあります。しかし今年はその減少分を取り返そうと全社一丸となって、自販機純増活動に励んでおります。
冒頭、業界のネガティブな現状をお伝えしましたが、それに悲観していてもどうにもならないので、やはり私達の本業である自販機にしっかり取り組んでいこうというのは変わりありません。

 また弊社では若い社員が数名入社し、次の世代への準備も着々と進めています。私達の伝統として大切にしていかなければならないものはしっかり残し、変えていくべきところはどんどんチャレンジしていくというのが基本方針でやっています。その中で今年の大きな変更点は、お客様への返金システムの構築です。まもなくお客様には連絡がいく予定ですが、リベートの返金のお知らせを全てオンライン化します。お客様いつでも専用ホームページで返金状態がいつでも見られる ようになる一方、紙ベースでのお知らせがなくなる予定なので、ちょっとした変化となります。

 来月は4月、いよいよ本格的な春夏シーズンを迎えることとなります。秋から冬に向かっては500ペットなどの商材を賞味期限の問題で抑え目にしていましたが。これからはどんどん積極的に投入に時期となります。種類も増えより、夏っぽい自販機が切り替えとともに出来上がっていきます。

 ルートマンにとっては夏への本格的な切り替えとなってきますので少し忙しくなってきます。しかし長い残業は許されないので、しっかりと効率的に仕事をこなしていくことになる予定ですが、切り替え回数も減らせるよう計画を立てていますので、いつもより効率的に進むと思っています。

 1~3月の自販機はどんなに期待してもなかなか思うような売上が取れなくなってきました。そんな状況を打開しようとじたばたしても始まらないので、春への準備をしっかり進め売れるときに売り損じをしない準備の時と考えるようにしています。

 最近は売上至上主義ではないので、少し心にゆとりをもって仕事を見つめています。それも多少の経験をつんだからでしょうか?よくわかりませんが、自販機ビジネスのつぼがちょっとだけわかった気がしています。

 それにしても、世の中の変化や困難は経営者を成長させてくれます。どんな状況でも何らかの策や考え方はあって、それに対応していかなきゃいけないことを痛感させられる毎日です。

 本当に日々勉強です・・・・・

人口減少時代の経営手法

 〜日経トップリーダー3月号より〜

 日経トップレーダーを毎月愛読している私ですが、今月号の特集は「M&A」と「財務」です。一見まるで違う特集のようですが、実はある共通点からこれらの特集をしているのです。

 それは人口減少時代の経営手法と言う点です。

 M&A、昔は大企業のみが行う経営手法のイメージがありましたが、最近は中小企業はもちろん零細企業に至るまで広がっています。「会社は売らない続ける」なんてことは今は全くなくなりました。それは人口減少による市場縮小でにっちもさっちもいかなくなる企業がたくさん出てきている時代だし、後継者がいなくて会社存続が出来ないなんて企業は山ほどあります。

 昔、ダイエーの中内功さんは「売り上げはすべてを癒す」と言いました。これは右肩上がり経済の中売上さえ上げていれば、利益はついてきた時代の言葉でした。今は180度違います。だた「利益重視」というのとも違うのです。本当に丁寧に綿密に利益を出していくと言った感じなのです。このように財務に対する考え方も本当に変わりました。

 このように人口減少時代に入った今、今までとは真逆くらいな経営に変わってきています。起業についても、昔は「まず事業を始めて人を集める」だったのですが、今は「人が集まる事業を前提に人を集める」に変わってきていてまるで順番が逆になっています。面接も同様で「採用する側が学生を選ぶ」だったのですが今は「企業が学生に対し自社をアピールする場」になっているのです。

 またメディアの役割も情報提供と言う意味では大きく変わってきています。昔は「他社はこんなことやってます。乗り遅れないようにマネしましょう」と言う意味での情報提供だったのですが、今は「他社と同じことをやること自体が最大のリスク」になっている時代になってしまったのです。
「独自性」というものが昔とは比べ物にならないくらい重要になってきているのです。

 つまりメディアの新しい情報提供は新しいものにチャレンジしていこといしている読者に「どのようにリスクをとっていくか?」あるいは「どういうふうにリスクを抑えるか」というようなリスクテイク・リスクヘッジについての記事を書いていくことが重要な時代になったのです。

 日経BP社が出している「破綻の真相」という倒産レポートの本が良く売れているのは「失敗例に学んでリスクを抑えよう」という心理が働いているのは間違いありません。実はこの本、経営者だけでなく一般サラリーマンにも良く売れているそうです。

 本当に色々なものが予想を超えるスピードで変わってきていて、新しい経営と言うものを意識していかなければならないと感じています。

 これは日経トップリーダーの編集長の「冒頭のあいさつ」だったのですが、私自身はうなずくばかりで、自分がこの2~3年間、やってきたことが間違いなかったという振り返りにもなったのです。

 3月号の記事の中に「売上脳からの卒業」という特集記事があります。私達の業界は飲料メーカーの依存度が高いために、どうしても売り上げ規模を追いがちなのです。飲料メーカーは生産性を高め、自販機のコストを出すために、出来るだけ自販機1台当たりの売上本数を求めてきます。逆に私達オペレーターにとっては売上本数も大切ですが、取引条件が大切になってきます。
売上本数が大きいロケーションはそれなりの条件が必要なのは当たり前ですが、それが常識を逸するような条件が当たり前のようになっている、マーケットでは私達自販機オペレーターがそのようなロケーションを求め てはならないのです。もしやるとしても、飲料メーカーの代行として管理料を求めるぐらいがちょうどういいかもしれません。

 私達の商売も含め、既存の商売は今後、人口減少・人材不足を前提に商売しなければならいなくなった今、一番大切なことは何でしょうか?時代に合った経営手法でしょうか?いかに利益を上げるか、でしょうか?

 一番重要なのは、冒頭の記事にも書きましたが「何のために商売をしているのか?」ということです。今の時代これを明確にしなければ、いくら経営手法を語っても何の役 にも立ちません。企業(特に中小企業)は社長の思いが一番大切で、会社経営の目的を明確にしなければ、今後新しい時代の経営は成り立たないと確信しています。

 今後、売上で企業の優劣を決める考え方はワンオブゼム、自社の「会社の価値」の主眼ををどこに置くのか?が重要になってくるのです。例えば会社の価値を「顧客からの期待値」「社会に提供する価値」「社員の幸福度」に置き換えたらどうでしょうか?そのように考えると、キャッシュはその価値を上げるための道具と捉えられるのかもしれません。

 新しい時代は企業そのもの存在意義まで問い正しているような気がしてなりません。

明治150年・日本を変えた千の技術博 - 国立科学博物館

 明治改元から150年。そして今年5月に予定される改元。

 この150年で日本は大きく変わりました。大きく変えた科学技術の成果を集めて開催されているのが、「千の技術博」です。昨年の10月から今年の3月まで、上野の科学博物館でロングラン開催されています。

 ということで・・・・

 見に行ってきました。

 2月中旬の日曜日の訪問でしたが、驚いたのは人の多さ。展示物の前にはどこも人だかり。見学の進みが非常に遅く、全てを見終わるまで相当時間がかかりました。

 さて見所は「重要文化財」「化学遺産」「情報処理技術遺産」「でんきの礎」「未来技術遺産」などの資料です。それからその科学技術を作り出した人物や世の中の関係エピソードも。また明治天皇やトーマスエジソンゆかりの資料も展示してあります。展示形式は1章~8章までカテゴリー分けされていて非常にわかりやすい展示です。

第1章 明治維新・科学と技術で世が変わる

出展:日本を変えた千の技術博(国立科学博物館)
Nikkei Inc.

 この展示を見ていて、この150年の技術の進化とそれによって私たちの暮らしがどれほど便利になったのかを痛感させられました。しかしその裏には、たくさんの人々の粘り強い研究、情熱があることを忘れてはならない と感じました。そして、今から150年先はどうなるのだろう?これほどの進化がたった150年でなされたということは、今後150年はそれ以上、まるで夢のような世界が広がっているのかもしれません。

 この技術博、見学者の中にたくさんの子供たちの姿が見られました。この子らがこのような過去の技術進化を見て、今後さらなる未来を築いていってくれるのだろうとも思いました。

 第4次産業革命が始まっている現代。それが本当に私達の生活を変えるのは本当に近い将来だと思います。そしてその後の未来に思いを馳せて、見ていた自分がいました。

 それにしても、最近私個人的にこのような過去に産業遺産に心が引かれます。年をとったせいかな・・・?

先月の売れ筋商品ベスト5(各社)

こだわり
  • 1位 モーニング(白)
  • 2位 ファイア微糖(白)
  • 3位 レアル(ブラックBC)ドトール
  • 4位 ドトールカフェオレ260BC
  • 5位 ドトール微糖BC
ダイドー
  • 1位 Mコーヒー
  • 2位 ブレンドコーヒー
  • 3位 無糖珈琲 樽
  • 4位 バリスタBC
  • 5位 茶 冷温300P
サントリー
  • 1位 ボス Wインパクト微糖
  • 2位 ボス レインボーマウンテン
  • 3位 ボス無糖ブラック
  • 4位 ボスカフェオレ
  • 5位 ペプシコーラロング缶
アサヒ
  • 1位 金の微糖185缶
  • 2位 モーニングショット
  • 3位 モンスターエナジー(緑)
  • 4位 ワンダ薫るひととき185缶
  • 5位 極 ブラック冴える深煎り185缶

アークルバスケ部「Venders」Tシャツ出来上がりました

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