マンスリーレポート 第174号
皆様、あけましておめでとうございます。

夜明け直前! 月と富士山・箱根 乙女峠より
2019年、新しい年の幕開けです。
今年は年号が変わり、新しい時代への変化の年といってもいいでしょう。
皆様におかれましても、今年が素晴らしい年であるよう、弊社 社員一同お祈り申し上げます。
私達もこの2019年をさらなる飛躍の年としたいと考えております。
元気ではつらつと、前向きに業務に取り組んでまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
2019年 元旦 アークル社員一同
1月のアークル

ようやく、本格的な冬の到来を感じさせる気温となってきました。そんな中、いかがお過ごしでしょうか?
弊社はお正月と言えば、「寒川神社の自販機補充」。かれこれ20年近く続けているでしょうか。今年ももちろん体制は整えしっかり対応しています。寒川神社の参拝客の流れも昔に比べずいぶんと変わってきました。
参拝のタイミングが分散傾向にあり、大晦日明けの深夜から元旦の早朝にかけてのものすごい集中はそれほどでもなくなりました。
これも世の中の人口構成やライフスタイルの変化が影響しているのは間違いないでしょう。
さて新年にあたり、自販機業界の昨年の振り返りと今後の展望を少し書いてみたいと思います。
飲料市場は昨年、猛暑の影響もあり102%で推移しました。これだけの成熟市場で2%伸長は非常に底堅い業界業界と言えると思います。伸長している売り場としては、コンビニ・ドラッグといった手売り市場になります。どちらも出店意欲は非常に強く既存店売上が多少下がっていても、新店でカバーしていく構図なのだと思います。
逆に非常に厳しいのが、我々自販機市場です。昨年比は97%というから成熟市場から再構築の段階に入ってのは間違いなさそうです。この傾向は当分続くとみられ、特に人手不足の問題が自販機オペレーター業界を直撃している今、昔のような自販機設置を産めよ、増やせよという状況ではないのです。
自販機オペレーターにおいては人手不足で新規開拓ができないというのは、まだ良いほうで、あるオペレーターはオペレーションそのものが出来なくなり、保有自販機 商権を手放す例も全国で起きているようです。
自販機オペレーションは基本的に首都圏はメーカー直営で行い、地方は私達のようなオペレーターに任せるというパターンが多い中、その地方のオペレーターの廃業が今後増えていくような状況になっています。
飲料そのものについてですが、一番目立つのが缶コーヒーの落ち込みです。このマンスリーでも何回も取り上げていますが、コンビニのカウンターコーヒーの影響、そして消費者ニーズが缶からペットへ移行している影響などで、190缶の缶コーヒーの落ち込みが止まりません。190缶コーヒーは飲料メーカーにとって一番の稼ぎ頭なので、この落ち込みは大きな問題なのです。

今年は自販機中心のダイドーも、ペットコーヒー分野に本格参戦すると聞いています。今後はペットコーヒーが主流になるのは間違いなさそうです。
コーヒー以外のジュースについても500ペット主流になっています。350缶などの小容量も落ち込んできています。まず飲用シーンとして、その場で飲み干すということがあまりなくなり、リキャップで持ち運びニーズが非常に高くなっています。そういう意味では500ペットが一番の売れ筋であることは間違いありません。そこで自販機も今年から3連ペット(500ペット対応ラックが15〜18コラムある・いままでは2連が主流)がメインになっていきます。
しかしこのペット主流の売れ方、大きな問題も抱えています。海洋プラスチック汚染問題です。これは非常に大きな問題で、マスコミでも大きく取り上げられています。自治体にある自販機ではペットを入れないでほしいという要望もちらほらあるということも聞いています。
飲料業界のメーカー別のシェア争いについても触れておきたいと思います。飲料メーカーとして一番目立っているのがサントリーの躍進です。いまや飲料ナンバーワンブランドは「サントリーの天然水」でなんとコカ・コーラの「ジョージ ア」を抜いたのです。サントリーの「ボス」も3番手につけていて、来年には「ジョージア」を抜いてしまうのではと言われています。そうなると、1位・2位のブランドをサントリーが独占することになりますから、いよいよ日本市場で飲料ナンバーワンメーカーとなるのも、それほど遠くないのではないでしょうか。サントリーは非常に厳しい自販機市場においても、昨年比をクリアしていてブランド定着が日本市場において非常にうまくいっている感じがします。

かたや、ナンバーワンメーカー・コカ・コーラの苦戦が非常に目立っています。昨年は中国地方の被災によって工場稼働ストップの影響もあったのでしょうが、主要飲料メーカーの中で唯一昨年比を越えられませんでした。
その中でも特によくないのが自販機で、昨年比で5ポイントほど売上減少しているようです。ただ今年、来年にかけてはオリンピック公式スポンサーでもあるコカ・コーラは本気で自販機市場攻略してくると思われ、特に首都圏での自販機陣取り合戦は白熱が予想されます。
飲料メーカーでブランド構築をさらに強化していこうとしているのが、アサヒ飲料です。アサヒ飲料は多くのブランドを抱えています。例えば「三ツ矢」「カ ルピス」「ウイルキンソン」「モンスター」「ワンダ」どれも非常に有名なブランドばかりです。これらのブランドを今後さらに強化していけば飲料市場においては大きな存在になっていくことはことは間違いなさそうです。
飲料メーカーの最大の使命はやはりブランド構築で、これは簡単にできるものではなく、長い時間とお金をかけてマーケッティングし構築していくものです。強いブランド力はメーカーそのものの強さと比例するのです。
弊社の中で一番シェアの高いダイドードリンコさんはどうでしょうか?ダイドー さんは自販機中心のメーカーですから、自販機市場の落ち込みがそのまま売り上げに反映してしまいます。そういう意味では今非常に厳しい状況を迎えています。
さらにそれに拍車をかけかけないのが、共栄会という卸組織です。もちろん弊社もその一員ですが、人手不足などの厳しい経営環境の中、売上が低迷してきているのです。しかしメーカー直営は共栄会ほど落ち込みはなく善戦しているようです。ダイドーさんは共栄会の経営強化が今後の大きな課題なのでしょう。
飲料メーカーにおいて、自販機マーケットはパイは縮んでいるとはいえいまだ重要なマーケットと見ていて、さらなる強化はしていくでしょう。その強化のカ ギを握るのが私達自販機オペレーターの存在なのです。しかし積極的に市場展開できるオペレーターは限られてきているので、以前のようにいかないでしょう。

さて今後の自販機未来像はどのようになるのでしょうか?実は今年2019年、商業界の一番注目は携帯を使った決済が広がるのは確定的で、その決済が自販機に乗るのが非常に近いと予想されます。今までも、交通系のカード決済機能が自販機に乗りましたが、やはり電鉄構内中心でした。携帯電話決済が主流になれば、全てのロケーション対象となりますので、自販機へその機能が乗るスピードは速まっていくと思われます。
キャッシュレスは私達自販機オペレーターにとってメリットとデメリットをもたらします。メリットは現金の扱いがなくなるため効率化できること。デメリットは売り上げが一時的に売掛になることと手数料が引かれること。どちらにしても、この流れは止まることはないでしょうから、対応していくのは必須ということになります。
それから次に来るのが自販機に通信機能が乗ることです。あと数年で5G時代が来ると言われている通信環境。そうなれば間違いなく自販機に通信機能を持たせ、オペレーションの効率化を進めることが出来ます。現在は自販機のデータ管理はしてるものの、全てが事後データのみで、生かそうとしても予想でしかないのです。この事後データをAIを使って活かすという方法も一部のメーカーがトライしているようですが、確実なデータという点では通信には及びません。
こんな風に考えると、自販機業界の大きな変化は間近で、私自身はその変化を前向きに捉え商売を推進させていきたいと考えています。
いよいよ今年の7月には弊社50期目に突入していきます。企業の存在意義を「働く社員とその家族のため」とするならば、社員にとってますます良い企業にしていかなければならない責任をひしひしと感じています。
変化を恐れずチャレンジする・前向きで笑顔で・喜んでもらえる自販機を作るそんな気持ちで今後もアークルは進んでいきたいと思っています。
今年も皆様何卒よろしくお願い申し上げます!!
似鳥会長に聞いてみよう!

〜 週刊現代1/19号より 〜
「日本経済の失速がはっきりしてくるのは'18年の10〜12月くらい。
そこから'19年1〜3月にかけて、状況はだんだん悪くなっていく。円高によって株価も低迷し、日経平均は2万円をきるのではないか」
昨年初めに、こう予想したのは、御存じ(株)ニトリホールディングス会長 似鳥昭雄氏。ズバリ的中です!!
確か、昨年の1月は日経平均が24000円を超え、アメリカの株価も最高値を更新。為替は110円近辺で推移していたものの、FRBは景気好調と見て、テーパリング(金融引き締め)をしていくとの予想から、誰もが円安予想をしていた時だったと思います。
そんな中、上記の予想はいろいろなエコノミストや名だたる経営者とは違う弱気予想。
これをズバリ的中させてしまう、似鳥会長の眼力はやはり何か持っているとしか思えないのであります。
そこで、週刊現代の特別企画「2019年は何が起きるのか。ニトリ会長とジムロジャース、日米大金持ち2人はこう考える」を取り上げたいと思います。

ニトリ会長の2019年の予想は要約するとこんな感じ・・・・
●まずは為替と株価の予想
日経平均: 2万円を中心に19000円〜21000円
NYダウ: 21000ドルを中心に2万ドル〜2万2000ドル
ドル円: 105円を中心に100円〜110円
●米国の景気拡大は限界で中国も成長鈍化。それによって日本の景気は減速。
●米中貿易摩擦の米国景気に与える影響は少なくない
●景気の先行指標として重要なのが住宅の売れ行き
日本はリーマンショック以降回復傾向にあったのですが、17・18年と2年連続で着工件数が減少している。
米国も同様、徐々に減少傾向にある。
●消費増税の影響
政府が打ち出す景気対策などでそれほど大きな影響は出ないと見る。
●円高の影響
世界的な株安での円高は大きな影響がある。家計の所得や消費に影響しインバウンド消費にも水を差す。

●小売業界の構造変化
海外ではEC企業が台頭し、ネット通販がリアル店舗の売上を侵 食している。
米国ではアマゾンがホールフーズを買収、ウォルマートがEC企 業を買収と小売全体の寡占化進んでいる。
●これからの日本企業の対策は?
景気減速を想定する必要がある。
景気減速はチャンスの時で、この時に投資をするべき。
総じると、2019年は「日経平均もさえない、為替も円高、基本的には景気は悪い」。このように見てるようです。
世界的な株安での円高は大きな影響がある。家計の所得や消費に影響しインバウンド消費にも水を差す。
マーケットにおいても進化していけない企業は脱落し、一握りの勝ち組が独占していくと傾向がより鮮明になっていくといった感じでしょう。
さて皆さんは2019年をどう予想しますか?
寒い冬はアツアツのオニオングラタンスープで
〜 海老名 マリークロード・オサダ 〜
今から約10年前に閉店した、二宮のフレンチ「マリークロード」。
実は、海老名で新たにオープンしていました。(知らなかった)
マリークロードと言えば伝説の女性シェフ長尾和子さんです。たくさんのファンがいた中惜しまれながら閉店したのです。その味を引き継いだのが、このお店の長田シェフ。

長尾さんは日本のフランス料理界の女性シェフの草分け的存在で、今回このお店をオープンする際、長田シェフが長尾さんにマリークロードの名前をいただこうと相談に行ったところ、オサダもつけろと言われたそうです。

ということで、早速行ってきました!
この店は全て予約制だそうで、今回はランチの予約をとったのですが、予約はかなり埋まっているようで半月ぐらい先の予約になってしまいました。場所は相模線「厚木駅」にほど近い、住宅街の一軒家。店前のフランス国旗が目印です。
店内は小さく10人も入ればいっぱい。すべてのサービスをシェフ1人でこなしているようで、やはり客数は限定せざる負えないのでしょう。
今回いただいたランチセットは2300円で、前菜・キッシュ・オニオングランスープ・メイン料理(肉か魚)・アイス・コーヒーとなります。
お目当てのオニオングラタンスープ以外のキッシュやメイン料理も本格的でとても美味いのですが、特にキッシュはやわらかく、アツアツで提供してくれるので、私の想像しているキッシュの概念とは違うモノでした。(私のキッシュのイメージはかたくて冷たい)
ちなみにキッシュは生クリームを使い硬めに焼き上げるのが普通だそうです。しかし長尾さんから引き継いだキッシュは、牛乳と卵だけを使いやわらかく軽い口当たりに仕上げるそうです。
さてこの店のオニオングラタンスープはどうやって出来ているのでしょうか?完成までにはものすごい手間がかかっているようで、一度に6kgの玉ねぎを1/3ぐらいなるまでフライパンで4〜5時間炒め続けるそうなのです。
そして、スープの基本となるダシがフォンブランと呼ばれる、子牛の骨や鶏、野菜で採ったダシ。チョコレート色になるまで炒めた玉ねぎにフォンブランを注ぎ、スライスしたバゲットを乗せ、グリュイエールチーズとパルメザンチーズをかけてオーブンへ。
表面は適度に焦げ、見るからにアツアツトロトロ。それをスプーンで崩しながら、ホクホクしながらいただく。寒い冬に幸せになれる一瞬です。
オニオングラタンスープは舌がやけどするぐらいのアツアツをいただくのが美味しくいただくコツ。玉ねぎの甘みと溶けたチーズのとろみが相まって、この料理を発明した人天才と思ってしまいます。
そんな冬の幸せを味わってみたい方は一度足を運んでみてはいかがですか?
店名:マリークロード・オサダ
住所:海老名市中新田3-5-49
TEL:046-204-7497
定休:水・木
先月の売れ筋商品ベスト5(各社)
こだわり |
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ダイドー |
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サントリー |
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アサヒ |
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