マンスリーレポート 第170号

9月のアークル

 皆さん、酷暑の夏いかがお過ごしでしたか?目まぐるしい天候の変化に 多少戸惑いましたが、昨年の8月よりは概ね、夏らしい夏だったのではないでしょうか。
 流通業全般には、良かった夏だと思います。

 私達飲料業界は、今夏は改めて物流の問題を提起されたような気がします。この物流の混乱は、中国地方の被災によってJR貨物が分断されたことに端を発しています。中国以西(九州)に飲料を運ぶのに、JR貨物を使っていたのです。それが分断されたことによって、それらの荷物が全てトラック輸送となったわけですが、トラック業界にしてみても突如の物流増加に耐えられるわけなく、日本全国のトラックが不足状態になってしまったのです。
 さらに7月の猛暑がそれに輪をかけ、商品欠品+物流混乱となったわけですから、私達のところへ充分な商品供給がなされるわけありません。特に目立ったのが、アクエリアス、ポカリスエットなどの売れ筋スポドリの欠品です。

 そんな中、びくともしなかったのがダイドードリンコの物流です。2011年の東北大震災の時もほとんどのメーカーが欠品を起こす中でダイドードリンコは大丈夫でした。このように考えるとダイドーは被災リスクに非常に強いメーカーだと言えます。

 今回の欠品で、オペレーターはどのような対応したのでしょうか?聞くところによると、そのまま売り切れで対応し商品が入ってきたら補充するといったパターンが一番多いようでした。つまりアクエリアスやポカリスエットは売り切れのままという自販機が数多くあったということです。
 なぜ他の商品を入れて対応しないのか?これは今私達が抱える問題につながっているのです。それは「入れ替える手間」です。商品が本当に来ないのなら、商品の入れ替えを実施する必要がありますが、今回の場合少しずつですが商品は入ってくるのです。この状態で商品の入れ替えを実施するか否かの判断が難しかったのと、入れ替えは戻す時もまた手間が発生するのを懸念したのです。ただでさえ、自販機の作業効率が叫ばれている今、余計の作業を増やすことは避けなければなりません。
8月は私達業界では最大の繁忙期で、その中で一つでも手間を増やすことは、ルートマンの負担が多くなってしまうのです。

 先ごろ、ジャパンビバレッジ新宿支店の「有給休暇・クイズ事件」がマスコミに大きく取り上げられました。ジャパンビバレッジはつい最近「東京駅ストライキ事件」も起こしていて、自販機オペレーターの労働環境イメージを悪くしています。私達も人事ではなく労働環境整備について、より考えていかなければなりません。

 それを実現するためには、「より良い自販機を作りながら作業を効率化する」と言う課題にチャレンジしなければなりません。
 やってはならないのが、作業効率だけを優先して、自販機オペレーションをないがしろにすることです。矛盾することを両立できるように努力していくのが経営です。
 今後は人材やオペレーションスキルの部分でまともな自販機管理が出来ない業者が増えてくる可能性があります。自販機ビジネスが非常に難しい岐路に追い込まれている事は間違いないでしょう。

 さて7、8月と真夏最盛期2か月が終了しました。 売れ行きは7月期のダウンと8月期の伸長でトータルとんとんいったところです。

 9月期に入り、現在は秋冬への自販機の準備を進めています。この秋冬自販機についてですが、今年からその冷温切り替え方法について大幅に変えていこうと考えています。

 秋冬へのホットコラム作成は今までは9月上旬から1室を始め、10月に更にもう2室追 加をして、トータル3室のオールホットまで2回の作業をしていました。この方法はホットコーヒーのニーズを的確にとらえるためには有効な方法ですが、手間がかかりすぎるのと、商品調整の難しさがあります。
 昨今の缶コーヒー離れの状況の中、そこまで細かく缶コーヒーニーズを取っていく必要がないのと、作業時間短縮などで、基本的に1回の切り替えで終わらせることにしました。

 そうなると、1回目の切り替えが10月ぐらいから始まるので、真夏からそれまで商品調整の時間の余裕も持てることになります。例年では、12月ぐらいに500ペットの夏商品の賞味期限切れを出すパターンが多く、それは1回目の切り替えが早すぎて調整する余裕がないからだと考えています。

 また、ホット商品の構成もコーヒーに偏らず、色物を増やし、より魅力のある自販機を作っていく必要があると思っています。基本的に缶コーヒーは種類が多すぎで、更にショート缶ニーズが大幅に減っているのにもかかわらず、それらがコラムを占拠しているのは、ニーズにマッチしていないのは誰が見ても一目瞭然なのです。

 このような自販機ニーズの変化によって魅力のある自販機像が変わってきています。それではどのような自販機が今後求められる自販機なのでしょうか?

 自販機の存在としては付加価値があるものが求められています。何の変哲もないメーカー自販機でなく、コカ・コーラのコークオンのような自販機や子供たちを見守る見守り自販機、チャリティーの意味合いをもつ自販機、お菓子などが入っている自販機、など何らかの付加価値がついている自販機は魅力的です。商品では500ペットの充実、自販機専用商品、格安商品など求められています。

 自販機はコンビニとの競合を避け、独自の進化が求められます。自販機にしかないユニークさ、自販機にしかない商品、自販機にしか出来ない売り方などです。例えば、先日のサントリーの弁当の注文を受け付ける自販機などは、非常に面白い取り組みでした。
もちろん私達が運営している白機(こだわり君)も、消費者目線で作ったユニークなオリジナル自販機です。

 自販機マーケットが衰退期に入っているというのはよく聞くことですが、逆を言えば自販機は私達の生活インフラの一部にしっかり根付いたということも言えるわけです。
 その生活インフラの物流を担う私達も、とても大切な役割を負っていて大きな責任があると自覚しています。

 今後もその責任を負うべく、地場オペレーターとしてしっかり業務にあたっていこうとしみじみ感じているのです!

楽天経済セミナー2018 夏 - 堀古英司氏

 8月のマンスリーで紙面の都合上、お伝え出来なかった、堀古英司氏の講演です。

 堀古氏の専門は皆さんもご存知の通りアメリカです。興味深いのは、その時々の推奨銘柄を具体的に上げてくれるところで、もちろんその銘柄を、素直に買うということはありませんが、その銘柄セクターを研究する上で非常に参考になるのはもちろん、今の世界経済の旬は何かを知ることが出来ます。
 さて今回はどんな銘柄が推奨になっているのか?そしてトランプは?為替は?毎 回とても興味深い講演内容になっています。早速、内容を紹介したいと思います。

<2018年後半の米国経済>
 さて、経済指標から先行指標(マーケット)は予想できないと言われています。なぜなら、マーケットはその時の経済より先読みされているからとされています。本当にそうでしょうか?私は違うと思っています。
 それを米国の為替と株から見ていきたいと思います。

 まずは為替から。
 ドル円水準が110円近辺をウロウロしていますが、今後どのような動きになるのでしょうか?私は前回の横浜の講演(2018年.1月)で5年間でドル円は150円を予想しました。その根拠は日米金利差です。為替は間違いなく金利差に連動しています。つまり5年で150円というのは5年で金利差3.5%と予想しているのです。今年初めで金利差1%だったので、1年で0.5%としてトータル3.5%。
 しかし、2016年の終わり(トランプ大統領就任)から、私自身為替予想が出来ていません。ちなみに私が今年1月にドル円150円と予想した後、3月に1時期105円を割り込む場面もありました。本来であれば、現時点で120円で会ってもおかしくない水準だと思っています。トランプの財政拡大・規制緩和・通商政策(貿易赤字縮小)は間違いなく、金利が上がりドル高にならざるおえない状況です。長期的に見て、間違いなく円安です。
 ただ、その流れが変わるシグナルは何なのでしょうか?それはアメリカのリセッション(2期連続景気後退)です。アメリカのFRBの使命は物価安定と雇用の最大化です(日銀は物価安定のみ)。つまりFRBは景気の責任をも負っているのです。リッセッション局面ではFRBは金利を下げざるおえないのです。

 それでは、私達はどうやってそのリッセッションを判断すればいいのでしょうか?簡単です。TVを見ていればいいのです。テレ東のサテライトニュースを見ていればすぐにわかるでしょう。つまり経済指標は参考になるのです。

<次に株についてです>
 今年でリーマンショックから10年が経ちました。株と言うのは基本的に経済が成長する限り上がるのものなのです。だから長期的投資は問題がないものなのです。

 それではアメリカ市場の問題(懸念材料)は何なのでしょうか?私は基本的にそれほど大きな問題はないと思っています。問題がないことが懸念材料と捉えることもできるかもしれませんが、あえて言うなら、現在のように株価が最高値を更新していると「バブルだ」と騒ぐ人いることかもしれません。

 冷静に分析してみればわかることで、SP500のPER(株価収 益倍率)は現在20倍ぐらいで全然バブルではありません。法人税減税の効果で利益が上がることを鑑みれば、今の水準で15.5倍になるのでまだ割安と考えられるのです。

<政治面から見てみましょう>
 トランプとオバマの就任1年半後の支持率をを見てみましょう。オバマは46%、トランプは43%でほとんど変わりません。今後の支持率の傾向も、下がり傾向にあった上品なオバマに対して、上昇傾向にある下品なトランプの構図は変わらないと思います。
 トランプの昨年末の税制改革は30年ぶりのもので、他の政権にはできなかったことなのです。それを就任1年でやり遂げたのはとても評価されます。そしてこの効果は時を追うごとに出てくるでしょう。それにつれて支持率もアップすると予想しています。

 今年の11月に中間選挙(議会の選挙)があります。アメリカは上院・下院と分かれていて今回は上院100議席のうち1/3、そして下院全て議席の選挙となります。上院の改選前議席は35議席中、共和党が9、民主党が24(無所属2)なので圧倒的に、民主党不利となります。結果予想は上院においてはわずかの差で共和党有利と予想されています。

 一方下院は現在、共和党239対民主党193で、それがひっくり返り民主党が過半数を取るだろうと言われています。こうなると、上下院で捻じれがおきトランプのやりたいことができないだろうと予想されますが、逆にこれで、トランプのツイッターでひやひや・一喜一憂しなくてよくなるので、マーケットには良いと考えられているようです。また時間が減税効果を作ってくれるので、それもマーケットは追い風となります。
 それではアメリカ株の売りのサインはどう見ればいいのでしょうか?
 それは長期金利(10年物)-短期金利(3か月物)を見ることです。これが0を下回るときがリッセッションに入るパターンです。しかしこれはすぐにではなく、少しの間株価が上がりその後ということになります。
 どうしてそうなるのでしょう。それは銀行のビジネスを見ればわかります。銀行は長期金利で貸し出して、短期金利で借り入れるビジネスをしています。金利差が逆イールド(0を下回る)なると、お金が市中に出回らなくなりますので、経済の血液が流れなくということになり、不景気に突入するということになります。
 しかしこれはタイミングがあって、金利差がマイナスになるぐらいの時が一番株価が上昇します。下がるのは銀行が機能しなくなってからなのです。短期金利が上がるということは景気がいいからであって、それは株価上昇の要因なのです。

<具体的な銘柄は何がいいでしょうか?>
 まずは金融セクター。先日新しいFRB議長が就任してからのアメリカ金融機関のストレステストが実施されました。今現在、10年前の金融危機が起きた場合、金融機関は耐えられるかのテストです。結果は大手金融機関35はすべてパス。つまり十分すぎるほどの、資本が積み上がっているのです。
 そこで、その資本を株主に還元していこうと、金融機関は今後自社株買い、配当アップをしていく流れになります。具体的にはその両方で13%の配当と考えられています。資本を積み上げすぎると、ROA(総資本利益率)が下がります。つまり資本を利用して効率的に利益を上げられていないという評価になるのです。
 ということで、アメリカの銀行関連株はおすすめです。

 次に「良いビジネスとは何か?」と言う観点見てみましょう。良いビジネスとは「楽して儲けられるビジネス」「人・金が少なくて儲かるビジネス」です。例えは「金の生る木」「高速道路料金所」と言われます。  どんなビジネスモデルかというと、「サブスクリプションモデル」です。つまる利用料ビジネスで売ったっきりではなく、利用料と言う形でずーと継続していくビジネスモデルです。
 例えば、新聞の購読料、携帯電話などがそうでしょう。

 最近ではアドビがこの形態に変更して、株価が急上昇しました。アクロバットやフォットショップを年間使用料という料金体系に変えたのです。かつてPERが15倍前後だったのが、今では100倍近くまで高騰しています。

 そこでおすすめなのが、この2匹目のどじょう、マイクロソフトです。マイクロソフトも今までのようにDISCを配って、買って貰うビジネスから、年間使用料スタイルに変更したのです。現在PER25倍前後まで上昇していますが、今後より期待ができるでしょう。

 以上が今回の講演内容でしたが皆さんいかがでしょうか?
今回、経済指標からマーケットは読み取れるという内容でしたが、私達はマスコミのニュースに一喜一憂しすぎるているかもしれないと感じました。基本的な経済構造をより学び、マーケットに接していかなければなりません。

 金利についてもより敏感にならないといけないのも感じています。例えば先ごろのトルコリラショックに連動して新興国通貨の軒並みの下落は驚きました。アルゼンチンペソはインフレ率100万パーセントとハイパーインフレになっています。
 いくら商売を一生懸命やったとしても、国の通貨の信用を失ったら商売どころではありません。
 今や実経済は金融なしでは成立しないのです。更に言うなら、トーマスピケッティの「r > g」(*)をどう考えるのかです。
(*)資本収益率が経済成長率を上回る

 すべての社会人にもっと必要とされているのは、金融リテラシーだと感じるのは私だけでしょうか?

葛飾柴又から知床へ

 8月のある日曜日。葛飾柴又へ。
 帝釈天参拝後、「寅さんミュージアム」へ。これがなかなか面白い。
映画セットの中、当時の柴又の雰囲気がよくわかる。
「寅さんシリーズ」って48作品もあったんだ。夏休み映画・お正月映画の定番だったよなぁ〜。

 そんな懐かしさを感じた私は、家に帰り早速Netflixで検索!見たのは第38作の「男はつらいよ・知床旅情」、マドンナは若き日の竹下景子。三船敏郎も竹下景子の頑固な親父役で出演しています。

 この映画を見ていると、ふと「知床いいなぁ〜。行ってみたい」「世界自然遺産にも選ばれたし」、そんな思いがふつふつと・・・。

 マイレージで行けたら行ってもいいかな。なんて優待航空券をチェックすると、女満別空港行、ありました!

 ・・・・ということで、知床・世界遺産グルメ堪能の旅へ出かけてまいりました。

カムイワッカ・湯の滝

イクラ丼/神の小池/キンキ煮つけ定食

 大学生の時以来だからなんと34年ぶりの知床。

 やはり雄大な自然は素晴らしい。観光客の多さにも驚き!

 それから、新鮮でおいしいシーフードも堪能。

 残念なのは、目当てだった知床遊覧船に乗れなかったこと。(高波のため)

 渥美清も竹下景子も三船敏郎もいなかったけど、知床旅情の一端を感じたショートトリップでした。

先月の売れ筋商品ベスト5(各社)

こだわり
  • 1位 ポッカスポーツウォーターP
  • 2位 緑茶500P(ミツウロコ)
  • 3位 ミラクルボディ500P
  • 4位 つぶつぶオレンジ500P
  • 5位 チェリオ メロン500P
ダイドー
  • 1位 ミウ プラススポーツP
  • 2位 ミウ水550P
  • 3位 ブレンドコーヒー
  • 4位 Mコーヒー
  • 5位 おいしい麦茶600P
サントリー
  • 1位 南アルプス天然水 P
  • 2位 ペプシコーラロング缶
  • 3位 新やさしい麦茶600P
  • 4位 グリーンダカラ500P
  • 5位 伊右衛門435P
アサヒ
  • 1位 三ツ矢サイダー430P
  • 2位 カルピスウォーター430P
  • 3位 ポカリスエット500P
  • 4位 富士山水600P
  • 5位 モンスターエナジー(緑)

第5回アークルボーリング大会

その後の宴

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