マンスリーレポート 第165号

4月のアークル

小田原城址公園の桜

 ずいぶんと暖かくなってきました。桜を楽しむ時もあっという間に通 り過ぎ、早、新緑の季節を迎えようとしています。寒さに凍えていた身体もようやく楽になり、気分もなぜかウキウキしてくる春到来です。

 今冬は私達にとって、今までにない経験をした季節でした。
それは、過去にないほどの消費者の自販機離れです。自販機はホットコーヒーを中心としたホット製品で、寒い冬でもある程度のニーズは今まで確保していました。そのニーズがどこへいってしまったんだろう?と言うくらい、今冬の売上低迷は如実になったのです。

 原因はある程度分かっています。消費者の行動や自販機の競合(コンビニ)など色々な要因がありますが、これらは社会構造の変化とも捉えられますので、それに対応していくしかありません。

 ただ、このように冬の売上低迷に対して、暖かくなった時の反応はかなりいいものを感じます。つまり消費者が自販機に求めているニーズは確実に変わってきているのです。例えば、暑くて飲み物を飲まざる負えない状況の場合、手軽買える自販機は非常に強みを発揮します。商品的に見ると、コーヒーなどの嗜好品はコンビニと競合するのですが、ペット商品については自販機独特の色物系がコンビニとは差別化されているのです。

 売れ行きの良い自販機を作るには、コーヒー以外の商品の充実が絶対に欠かせないと感じます。

 自販機業界、飲料メーカーはこのように今までとは違う売れゆきにやや困惑している状況にある中、もう一つの大逆風にさらされています。
それは、人材不足の問題です。もちろんこれは、私達業界に限ったことではないものの、今後のビジネス存続に関わる 社会問題でもあるのです。

 自販機は消費税増税時の値上げを機に、売り上げが低迷してきたのはこのマンスリーでもずいぶんと書いてきました。
自販機の売上が落ちると、ルートマン1人当たりの生産性が落ちていきます。そこへきての人材不足となると、売れない自販機の保有が経営の足かせになってくるのです。自販機は売れても売れなくても、切り替えなどの手間は同様にかけていかなければなりません。働き方改革で労働時間の制限がある中、フォローできる自販機台数は決まっています。今までと同じだけの生産性を求めると、必然と1人当たりの自販機保有台数が増えていきますが、余計に時間がかかってしまい、どんどん非効率になっていくわけです。

 そうなると、私達自販機オペレーターは今までのように、「保有台数が多い=強い会社」というセオリーが通用しなくなります。いくら保有台数が多くても、効率的で収益の得られるロケーションがなければまるで意味のないものになるわけです。
 もっと具体的な例を挙げるとすると、その自販機にかかる管理コストや時間がどれくら いで、それに見合う売上があるのか?を見る必要に迫られているのです。
例えば、都会市場でビルの中にある自販機をフォローするとします。離れた場所にある駐車場にトラックを停め、エレベーターで商品を運ぶ様なフォローに時間が掛かるロケは、それだけコストがかかっているという事になります。
逆に、田舎市場のアウトに自販機が設置されている場合、トラックを自販機に横付けして短時間で作業が出来ます。この場合はフォローコストは極めて低いという事になります。

 今後は労働効率性と言う部分からも、自販機を見ていかなければならない時代が来たのです。

 ちなみに、人材不足が原因で廃業に追い込まれる自販機オペレーターは既に出てきていると聞きます。
それからこの問題は、一時的な物でなく今後より一層厳しくなることが予想され ますので、それなりの対策が必要になります。人材採用面から、社内効率性の面からと、両輪で対策をしていかなけれなりません。

 さてアークルでは只今切り替えに真っ最中であります。3月の中頃が始めて来た切り替えももいよいよ中盤戦といった感じで、ルートマンはとても頑張ってくれています。5月に入れば、いよいよ真夏の最盛期準備ということになります。

 毎年ですが、この冬から春そして初夏に入る時期が一番目まぐるしい時期になります。また最近の天気の傾向として真夏は雨が多く、寒い日などがあり思うように売上が確保できず、逆に初夏の時期が気温も高くて安定していることもあり、売上が取れる傾向があります。そういう意味では、4〜6月の売上はしっかりとっていかなければならない時期になります。

 また気を付けなければなならないのは、商品の補充本数です。冬の間の売れない感覚を引きずったまま自販機フォローをすると、商品の補充本数が足らない傾向があります。(最近は消費期限の問題もあって、商品の補充本数には気を使っています)
 この時期、商品を自販機にしっかり詰めていくのはとても大切なポイントになります。弊社では常に自販機の商品の満タン率が見れるようになっていますので、その辺の作業は怠らないようにしています。

 また、現在新たな取り組みとして、弊社自販機が複数台併設されてる場合、同カテゴリー商品のダブりをなくすことを推し進めています。例えば、自販機が数社並んで設置されている時にどの自販機にも同じような商品がセットされていますよね。これは消費者にとってはメーカー側からの押し付けにすぎません。全ての自販機にも水が入っている必要があるでしょうか?

 このように考えると、弊社のように複数メーカーを取り扱って併設してある場合、我々がそのダフリをなくすようにコントロールすればいいわけです。
 この発想はその自販機ロケーションを一つと考えた時に、思いつくものです。こうすればお客様の選択肢が増える上に、各メーカーの強い商品がより強調されることになります。

 30年以上も日本の社会インフラの一部として活躍してきた自販機が、大きな変化の時期を迎えています。今までの発想で商売をしていくのは間違いなくできません。この逆風をどう捉え、どう対応してくのか、経営の手腕が試される時が来たのです。

一億総商人時代の到来!!

 3月の中旬の日経新聞で「消費変貌」という特集記事が連載されました。その中で世の中の消費はこれから「C to C」に変わっていくという記事が書かれていました。

 記事の内容はまず「メルカリ」についてです。消費者は基本的に売ることを前提に衣料品を買うという意識になっているというのです。

 例えばブランドバッグ。「売ることを前提に買うなら、エルメスよりルイヴィトンかな」という意見だったり、洋服などは一度だけ着用して、すぐに手放す若者が増えているなど、基本的に所有を前提には考えていない人が増えているという内容でした。

 次にシェアリングエコノミーも消費を変えて行く一つの大きな要因であるとも言っています。個人間カーシェアリングサービスの「エニカ」を例に挙げています。エニカでは国内会員数がすでに100万人を突破し、この5年で5倍になったそうで、確実に車所有の時代を終わりを告げようとしています。

 またモノだけでなく「スキル系C to C」も広がっているようなのです。「オリジナル曲作ります」「企画書に書き方教えます」など個人のスキルや経験をネットで売買するのが当たり前のようになっているのです。

 基本的にモノは所有しない。所有も売ることを前提とした所有にする。車もいらない。使いたいときに借りればいい。スキルもお金を払って教えてもらえばいい。こういう感じでしょうか。

 実はこの所有しないという考え方、私も昔からそれのが効率的だなと、ずーと思っていました。しかし個人間の貸し借りを簡単に出来る方法が今までなかっただけだと感じています。
 今はほとんどすべての人がスマートフォンという端末を持っていて、そのようなやり取りをアプリを使って出来る時 代になったということになります。

 このように考えると、「B to C」というビジネスの在り方を根本的に考え直さなければならない時代が来たともいえるかもしれません。先日の楽天セミナー(株投資)でも、アメリカのファンドマネージャーの堀古英司さんは「今後、車メーカーは厳しい。10年後には自動車販売台数は半減するのでは?」と言っていました。

 この変化で消費者の消費の量は減ります。金額の負担も確実に減ります。
しかし質や豊かさは高まっていきます。企業として考えなければならないのは、自社製品のブランド価値や付加価値ということになるのでしょう。安さだけを競う時代は終わったかもしれません。

 そんな大きな変化が訪れている今、そんな社会をどんどん実現させてい る場所を今回見てきました。
 さてそこは・・・・?
それは中国です。今回はスマホ端末を現実社会により早く浸透させている中国・北京を見てきました。そのレポートです。

シェアリングエコノミー社会・一歩先行く中国

 今回の訪問は、ある私の知り合いが北京で民泊を広げているということで、その現状を見てきました。

 さて北京に行くのは何十年ぶりだろうか!?
個人的に中国・北京のイメージは私にとっては楽しいというイメージはありません。政治の街で観光スポットは「万里の長城」ぐらいでそれ以外はパ ッとしないというのが私の印象です。さらに悪いことに今回は、全人代が開かれているタイミングで、天安門広場など規制で入るのに大行列をなしてい ました。(もちろん興味は一切ないので行きませんでしたが)

 まず北京で驚いたこと。街並みの変化です。数十年前に言ったときは胡同(昔ながら伝統的な家)がもっとたくさんあったような。林立する高層ビル群。王府井・秀水街・前門も随分ときれいになりました。

 変化は街並みだけではありません。
 街のあちこちにシェアサイクルが置かれ、人々は携帯をかざして気軽に利用しています。それからなんといっても白タクの多さです。(摘摘・中国版Uber)
 私を案内してくれた人は、携帯に行きたい住所を打ち込み、そのオーダーに了承したドライバーはお客さんのところまで来てくれます。その車が私達のところまで向かっている様子が、地図上で確認できるので、寒い中外でずーと待っ ている必要もありません。

 実はこの摘摘、北京では絶対必需のようで、通常のタクシーが街中でほとんどつかまりません。(たぶん絶対数が足り ていない?)運よくつかまったとしても、行き先が近場だとほぼ乗車拒否をされます。
 摘摘だと、ドライバーがあらかじめ行き先を了承してくれた状態出来ているので、その心配がないのです。さらに驚きは、支払いです。現金の取引は一切なくすべてスマホで終了させます。

 支払いと言えば、ほとんどの中国人がどこでもスマホで支払いをしています。どのようなアプリを利用しているのか案内人に聞いたところ、2つ大きなところがあるらしく、一つは「支付宝(アリペイ)」、もう一つが「Wechat Pay(微 信支付/ウィーチャットペイ)」で、ほとんどの人がこのどちらかを利用しているそうなのです。
 今ではほとんどのレストラン(屋台にいたるまで)やショップで利用できるらしく、「日本のお店などでもかなり普及しているよ!」と笑われてしまいました。
 その支払い方を見ていると、そのお店にあるQRコードをスマホで読み取って、支払金額を入れてボタンを押すだけでした。なんと簡単なこと。中国では完全に財布は不要だと思いました。

 ただ逆に、全てがスマホで行われるので、スマホ紛失は怖いな〜なんていらぬ心配までしている私でした。

 また全て自販機にも、このスマホで買える端末がついていて、キャッシュレス社会を実現させていました。このような様子を見るとはるかに日本より進んでいることが実感できます。

 なぜ日本はこのような分野で出遅れてしまっているのでしょうか?もちろん現金主義という日本人特有の考え方もある のでしょうが、それらを導入するための社会インフラにコストがかかりすぎるというのも大きな問題だと感じました。またタクシーなどは、規制でUberは進出できないのが現実です。

 さて今回の目的である、北京での民泊状況について見学です。民泊と言えば、やはりシェアリングエコノミーの代表的なサービスですが、日本では2~3年前から本格的に広がっていたようです。特に大阪などは、外国人の観光客向けに大きな需要があり、大繁盛していたようです。大阪は基本的にホテルが需要に追い付かない状況で、たくさん の業者や個人が転貸と言う形でビジネスを行っていたそうです。しかしその民泊物件もどんどん増え、今では価格競争に陥り儲からない状況になっているそうです。
 そこへ来ての民泊新法という法律で、今まで闇民泊で儲けていた業者がビジネスでき なくなりそうです。

 さてなんでその人は北京で民泊なのでしょうか?それを聞いてみたところ。ただ単に知り合いが北京にいて、そこで民泊が出来る環境が整っていたからだそうです。ちなみに北京で民泊をやっている日本人は皆無だそうで、最初は見本が無かったのでずいぶんと苦労したそうです。また北京で民泊をする独特のノウハウがあるらしく、やはり簡単ではないそうです。

 今回はその人がいくつかのコンドミニアムを見て回り、契約をするまでの様子を見させていただきましたが、面白いなぁ〜と思ったのは、契約が大家さんと相対でするという点です。もちろん不動産屋さんも一緒に立ち会いますが、直に大家さんとやりとりをする点は日本とは違う点です。

 見ていくコンドミニアムは、2LDKから3LDKの大き目の部屋で、家賃は北京中心部だけあってかなりお高めです。築15年のコンド(お世辞にもきれいとは言えない・広さ150平米)の部屋を見ていた時に、不動産屋さんに「この 部屋買うとしたらいくらですか?」と言う質問してみました。すると金額は驚くことなかれ!日本円で2億円とのことで、その金額の割に家賃はそれほどでもないと感じました。

 大家さんはやはりキャピタルゲイン狙いの投資のほうが目的で、賃貸による利回りはあまり意識していないんだろうと思いました。それにしても、中国不動産バブル恐るべしです!

 ちなみに今回私が宿泊したのは、北京の中心地、北京駅の目の前の中級ホテル。
金額は一晩8000円くらいで、不動産が高騰している割には宿泊費は安いと感じました。こんな状況の中民泊ビジネスが成立するのか疑問は残りましたが、いろいろ勉強になった北京訪問でした。

 私自身、昔は中国、色々なところに訪問しましたが、ここ十年くらいはほとんど行っていませんでした。あらためて、今回の北京訪問が私の感性を刺激したのを感じ、今後注目の国の一つであることを再認識した次第です。

北京に言行ったら北京ダックでしょ!

 「北京に来たんだから、美味しい北京ダックが食べた~い!」そんな要望を今回案内してくれたNさん、かなえてくれました。

 場所は王府井のメイン通リから一本入ったところ。

 訪店はタイミング悪いことに、土曜日の晩7時ぐらい。大変な行列!!外にまで待ち客あふれ出しています。その行列を見ると流石にどうしようかと考えてしまいます。しかしこの時間では、他の人気店も同様ではないかと思い、そこで待つことに。

 3月中旬いくら暖かくなりつつあるとはいえども、ここは北京。寒さが身に沁みます。外で待つのをなんとか回避して店内の入り口付近へもぐりこみ、待つこと1時間。やっと店内に通されます。

 この店大人気で行列は日常茶飯事なのでしょう。待ち客にもいい対応で、暖かいの飲み物やつまみを出してくれます。
このお店に連れてきてくれたNさん自身も、北京ダックは好物のようで、このお店に来るのを楽しみにしていたようです。

 さて、この店の名前は「四季民福」と言います。 北京の街を歩いていると、格安ランチのお店がたくさんあり、その中にダックを出すお店がたくさんあります。お値段も格安でお手頃感がありますが、Nさんこの店はそこらのお店とは違いますよ〜と言い切ります。

 また、この店ダックだけでなく家常菜も絶品だそうで、1時間待っただけのことはあるのか、そんな気持ちで席についたのです。

 店のイメージは本格的な北京ダックが食べられ、家常菜もおいしく、お値段は高くない、カジュアルチャイニーズと言ったらわかりやすいかも。

 印象的だったのは、北京ダックはもちろんですが、ダックのスープです。とにかく優しい味で、鶏のスープとはまるで別物!個人的にはかなり好きです。

 北京ダックと言えば、全聚徳(日本にも進出している高級店)というイメージを持ちがちですが、やはり地元に精通している人に連れてきてもらうのが一番と感じた瞬間でした。

店名:四季民福 灯市口店
住所:王府井大街から灯市口西街を西へ少し入ったところ

先月の売れ筋商品ベスト5(各社)

こだわり
  • 1位 レアル(ブラックBC)ドトール
  • 2位 ドトールカフェオレ260BC
  • 3位 モーニング
  • 4位 ファイア微糖(白)
  • 5位 ドトール微糖BC
ダイドー
  • 1位 Mコーヒー
  • 2位 ブレンドコーヒー
  • 3位 無糖珈琲 樽
  • 4位 ブレンド微糖
  • 5位 バリスタBC
サントリー
  • 1位 南アルプス天然水 P
  • 2位 ボス Wインパクト微糖
  • 3位 ボス カフェオレ
  • 4位 ボス レインボーマウンテン
  • 5位 ボス キリマンジャロ
アサヒ
  • 1位 炭焼き仕込み 185缶
  • 2位 モーニングショット
  • 3位 金の微糖 185缶
  • 4位 モンスターエナジー
  • 5位 完熟ブラック 185缶

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