マンスリーレポート 第161号

12月のアークル

 今年も残すところあとわずかになってしまいました。あっという間に秋も終わり、冬に突入した感があります。

 さて皆様、今年1年を振り返ってはどんな1年でしたでしょうか?
 そして、また来年はどんな年になるのでしょうか?

 私自身、商売では今年1年間いろいろ思う事がありました。今思えば、1年なんてあっという間でしたが、その中でもこれほどいろいろな事を感じる年はなかったのではないかと思うほど2017年だったので、ある意味長く感じた部分もあるのです。
 何を感じるかって?
 最初に来るのは、危機感です!

 私達業界は、成熟期を過ぎ衰退期に入っているのは明らかな状態です。成熟期に入っていたとしても、通常に今まで通リ商品が売れていれば、何の問題もありません。しかし、やはり1台1台の売上は落ちてきているのです。「○○さんの ところの自販機は昔あんなに売れていたのに、今じゃ見る影もない」なんていう自販機が多数出てきているのは事実です。
 私達は毎月、既存維持率というのを出しています。既存先の売上が昨年に比べどうなっているのかを見るものです。やはり現状は多くの自販機が昨年割れしてきているのです。

 そんな中で今年気を吐いたが、当社オリジナル自販機「こだわり君」です。この自販機の1台当たりの売上は、非常に高いものがあります。こだわり君は商品と価格にこだわっています。よく街で見かける「格安自販機」とは一線を引こうというコンセプトで作った自販機であります。
 巷の「格安自販機」は激安をメインを打ち出していて、商品のこだわりはそれほど感じられません。自分たちで言うの も何ですが、ある意味この自販機は私達の作品みたいなものです。
 自販機のマーケティングはどうあるべきか?またお客様は自販機に何を求めているのか?など実際に消費者に一番近い 私達が、仮説を立てて作り上げたものなのです。

 またこの自販機で得た「自販機のあるべき姿」を今後、メーカー機に活かしていこうというのが来年の目標にもなっています。これは、本当の自販機オペレーターの仕事であるのではないかと感じています。
 メーカーの自販機に対する考え方は、人材不足や時短などの理由で「誰が回ってもフォローできるセッティング」を目指す傾向があります。つまり効率の良い (切り替えなど手間がかからない)自販機です。しかしこれをやると自販機セッティングが魅力ないものになってしまいます。また効率を追求していくと、その自販機の売れ筋を把握して、売れ筋中心のセッティングしていこうという方針になっていきます。つまり「無駄のない自販機」という感じになっていくのです。
 自販機に無駄が無くなると、魅力の欠ける自販機になっていきます。またルートマンも商品セットにチャレンジをしなくなっていきます。知らず知らずのうちにつまらない自販機になって、売上が落ちていくのです。
 無駄がある意味「必要悪」と私は思っています。

 冒頭、「危機感を感じる」と書きましたが、その危機感は、「チャレンジしないマンネリ感」「何をやっても売上なんてあがらない」という消極的な感情なのです。要は、コンビニなどの競合、天候不順などを言い訳にしてチャレンジしていかない心なのです。
 簡単に言うと負け犬根性とでもいうのでしょうか。

 私達自販機オペレーターの仕事は、自販機を設置して自分たちが売りたいものを出来るだけ効率的に売っていくということではないのです。お客様が飲みたいものを売るのはもちろん、他にはない新たなものを提案して喜んでもらうことが、私達のやりがいになっていなければならないはずです。

 先ごろ、小田原のある社員がダイドーの自販機を数台、全く新しいコンセプトで何台か作り上げました。従来のダイドーの自販機はコーヒーがメインなので、それさえ売っておけばあとはおまけみたいなイメージがありました。

 しかし、本来の自販機のあるべき姿の答えは私達はそうではないと判断しています。
 例えば、夏の最盛期自販機の売れ筋は本来、スポーツドリンクや水、ペット系のジュース類が上位を占めるべきなのに、ダイドー自販機は真夏も含めコーヒーが1年中上位を占める結果になってるのです。つまり真夏のニーズを他に逃がしている結果がそこに出ているのです。

 その新しいコンセプトは「これがダイドー自販機!?」というような驚くべきセッティングです。
 これは、その社員がその場所の主流のお客様をイメージして、仮説に基づいて作り上げたものです。
 結果はその中の一部の自販機の売上がものすごい伸び率となったのです。

 よく考えてみると、私達が思う「普通」って何なんでしょうか?これだけモノが氾濫して、どれも似たような商品に対しては、ワクワク感はありませんよね。
 自販機も同じでコモディティー化の中で、他とは違う自販機を作らないと埋もれていくのは間違いありません。

 先日テレビ東京の「未来世紀ジパング」で全米一住みたい街、オレゴン州・ポートランドの紹介をしていました。この街の魅力を紹介する中で、面白いと思ったのは、この街のスローガンです。「Keep Portland Weird」。
 「Weird」とは「不可思議な」「奇妙な」「風変りな」という意味です。要は「風変りでありづつけろ」とでも言うのでしょうか。たぶん意味はアメリカで定着している価値観ではなく、ポートランド独自の価値観を大切にしようという意味と私は理解しましたが、これが全米一住みたい街になる要因の一つになっているのは間違いないでしょう。

 アークルは自販機オペレーターとして、自販機本来のある姿を追求していき、効率だけではない仮説に基づいてチャレ ンジする仕事の面白みも探求していく事を忘れずに行きたいと考えています。

 こだわり君が私達にくれたものは、目に見えないほど大きなものとなっているのを感じています。新しいものにチャレンジすることはいつの時代でもやり続けなければならないということを、ひしひしと感じる今日この頃です。

 当マンスリーも2017年はこれがラストとなります。また来年もなんとか続けていこうと思っていますので皆様よろしくお願いいたします。

世界を変えた10冊の本 池上彰 〜宗教から現代経済まで〜

 いや〜、面白かった!!久々に面白い、ためになる本に出会った感じです。

 書物の持つ力は恐ろしく大きなパワーを持っていて、世界を動かし、歴史を作り上げほどのものである。ということを改めて認識する必要があります。
 この本では、そんな世界を動かすまでになった、10冊の本が取り上げられ、池上流でわかりやすく解説されています。

 その10冊の本は・・・・

 「アンネの日記」「聖書」「コーラン」「プロテスタンティズムの論理と資本主義の精神」「資本論」「イスラーム原理主義の道しるべ」「沈黙の春」「種の起源」「雇用、利子および貨幣の一般理論」「資本主義と自由」であります。
 非常に面白いのは、これら10冊の本を解説していく上で、私達の世界を取り巻く数々の問題を色々な観点からわかりやすく理解できるように、「流れ」を作ってくれてあるのです。

 最初に取り上げられるのは「アンネの日記」ですが、そもそもなぜユダヤ人は差別されるようになったのでしょうか?というのがポイントです。その答えは実は「新約聖書」にあって、その中の「マタイの福音書」のエピソードに起因しているそうなのです。
 ユダヤ教の改革運動をしたため、睨まれて死刑判決が下ろされたイエス。彼が十字架にかけられることになって、当時ローマ帝国から派遣されたピラト総督は押しかけたユダヤの人々に対して、「イエスを十字架にかける必要があるのか?」 (本音は死刑にしたくなかった)と尋ねたのです。
 すると人々は口々に「イエスを十字架につけろ」と叫びます。「その血の責任は、我々と子孫にある」と。

 つまり、イエスを死刑にしたために、たとえ報いが子孫に及んでも構わない、と言ったいうのです。この一節のために、ヨーロッパにキリスト教徒の中には、イエスを殺害した人々の子孫は、報復を受けて当然だと考える人たちが出てくるのです。
 「旧約」と「新約」に分かれた書物は、多くの人を信仰に導き、平和な社会を築く助けになったこともあれば、「信仰」の名の十字軍など血なまぐさい行動もたびたび発生したのです。

 こんな感じでまずは宗教の書物の解説から始まっていき、その宗教が私達の生活に思いもよらない形で影響を及ぼしていることを、マックス・ウェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で解説していきます。
 つまり、キリスト教がいかに現代社会の経済活動に影響を与えているかを示す書物がこれなのです。
 ウェーバーが「資本主義の精神」の体現者と取り上げたのは、アメリカの100ドル札にも印刷されている、ベンジャミンフランクリンです。
 この書物の最も重要ポイントはウェーバーが言う「資本主義の倫理(エースト)」で、これが現代資本主義の元になっているのは間違いなさそうです。

 次にカール・マルクスの「資本論」ですが、ウェーバーが資本主義の精神 を信仰から様式から導き出したのに対して、マルクスは資本そのものが、人間を支配する神になってしまう仕組みを解き明かしたのです。
 しかし、この書は資本主義を打ち負かした後の設計図にはならなかったのは、皆様もよく知っている通リであります。

 マルクスが暴いた資本主義の悪を、理性的な経済対策で抑える道筋を示したのがケインズの「雇用、利子および貨幣の一般理論」でした。私の個人的 なケインズ理論のイメージは、「公共投資による景気対策」です。
 実際にケインズ理論を学んだことはありませんが、一般的には非常に難解 のイメージがつきまといます。しかしここは池上流、子供でもわかるようにやさしく解説をしてくれています。

カール・マルクス

 1929年の世界恐慌の時、ケインズは「一般理論」を書きあげました。当時 の主流派の経済学は「自由放任」というもので、経済は企業の自由競争に任せる べきで、政府介入はできるだけ少なくするべきと考えられていたのです。しかしケインズはそうした考えを時代遅れとして批判したのです。欠陥や不公平を是正しなければ、市場経済は失業を多数生み出したり、不況を深刻化させたりするので、政府による積極的な財政政策は必要なのであるという理論です。
 ケインズ理論の重要ポイントに「乗数効果」というものがあります。これは例えば政府が100億の支出をしたとしましょう。すると100億の売上のあった業界から90%の90億が再度支出されとします。この場合消費に回る(消費性向) は0.9なので、次のような式が成り立ちます。
 100+90+81+73+66+59・・・・・・

 結局合計は限りなく1000億に近づいていきます。これを「無限等比級数の和」と言うのは皆さんも知っていると思います。つまり100億の支出で1000億の所得が増えるという理論です。
 この理論は、政府はお金がなくとも赤字国債を発行して(借金をして)支出を増やし、それによって景気が良くなり企業に利益が上がり、法人税が増加し財政は好転しそのお金で借金を返せばよいということです。ん〜、まるで我が国日本です!!

 ケインズ経済による政策がとられるようになってからは、恐慌とは無縁になったのですが、恒常的な物価上昇と賃金引上げが行われるようになりインフレが根付ていきます。しかし、不況を財政支出で賄っていくと政府は恒常的な財政赤字に悩まされるようになってきたのです。

 この本の最後に取り上げられるのが、ミルド・フリードマンの「資本主義と自由」です。彼の打ち立てた理論は日本でも推し進められました。記憶に新しい小泉・竹中コンビです。これは「新自由主義」と呼ばれ、様々な規制を取り払い、国営・公営を極力民営化していく政策です。
 フリードマンの思想は「リバタリアリズム」と呼ばれ、この思想をもった人を「リバタリアン」と呼びます。これについては作家の橘玲さんが数多くの著書を残しています。
 「リバタリアン」の思想は「人に迷惑をかけない限り、大人の好きなことができる社会」を目指すというものです。麻薬だって合法化すれば闇社会の儲け口はなくなるだろうし、年金制度などの社会保障も民間企業に任せたほうが効率的であると考えるのです。
 政府はろくなことをしないから信用できない。それよりは個人の自由を守ろうというのがフリードマンの思想です。また彼は、「自由な市場」は思想の自由をも保証すると言います。例えばパンを買う人は小麦を栽培した人が誰かなど気にしない。人格を持たない市場は経済活動から政治的意見や肌の色など生産性とは無関係な理由により差別を排除するのだ。
競争資本主義が強化されたら最も恩恵を受けるのは、黒人・ユダヤ人・外国人などのマイノリティーである。つまり市場経済至上主義は差別を減らせるという主張なのです。

 また彼の景気対策は通貨供給量を重視しています。通貨の量が少なければ経済活動に必要なお金の量が不足し、経済活動は停滞する。逆に必要な量を中央銀行が迅速に供給すれば景気は安定する。こうした考えを「マネタリズム」と呼んでいます。
 ケインズが政府の財政政策に重きを置いたのに対して、フリードマンは中央銀行の金融政策に重きを置いたのです。

 フリードマンの色々な主張の中で「企業経営者は社会的責任など考えてはいけない」という主張があります。企業経営者の使命は株主利益最大化であり、それ以外の社会的責任を引き受ける傾向が強まるのは危険であると言っているのです。
 一企業の経営者に何が社会の利益になるのかを決められるのだろうか?企業は株主の道具であり、もし企業が何か寄付をしたら、その行 為は株主が自分の資金の使い道を決める自由を奪うことになると言っているのです。

 すいません、少し最後の2冊の解説に多くの部分を割いてしまいました。私自身、興味がわく部分だったので、多くの事を書きたくなってしまっているかもしれません。

 もし皆さんがこの本を読んで、自分の興味のある部分だけの書物の解説を読むだけでも、決して損はないと思います。

 今、このような現代社会になっているのは、少なからずこれらの本が影響を与えているのは間違いないでしょう。そういう意味から、一つの社会常識としてこれらの書物の持つ意味を知っておきたいところだと感じました。

 私自身は、原作で読んでみたいと思ったは「アンネの日記」と「資本主義と自由」です。

 さて、皆さんは・・・・?

激ウマB級グルメ 第101弾 〜真鶴のこだわりピザ屋〜

 今月号のB級グルメは、10月号で紹介した「HONOHONO」に続いて真鶴のお店を紹介します。

 お店の名前は「真鶴ピザ食堂・KENNY」と言います。

 やはり、ここもある友人からの紹介で、「真鶴に安くてうまい、ピザレストランがある」ということ。

 実はこのお店は最初に友人から教えてもらってから、もう何回も訪れています。

 前々から、このマンスリーで取り上げようと思っていたのですが、なかなか順番が回ってきませんでした。

 基本的にピザ食堂とうたっているように、ピザがメニューの中心ですがパスタや1品料理が充実しています。

 カジュアルなイタリアンレストランって家族や友人で使いやすいカテゴリーだと思いますが、以外とお値段がお高めと皆さん、感じませんか?
 私個人的な意見ですが、ピザに1000円以上は払いたくないと思ってしまうのですが・・・

 そういう意味では、このお店、本格的なピザがすべて1000円以下!!

 もちろんピザだけではなく、その他のメニューもとてもリーズナブル!
「こんな値段でいいの~?」と逆に恐縮してしまうようなお値段で、提供してくれています。

 もちろんリーズナブルな価格だけでなく、ピザもとてて美味しく本格的です。

 基本的なピザ以外に面白いメニューとして、「真鶴ピザ」とういうのがあります。4種類あるのですが、「赤いうずわ」「白いうずわ」「赤いアジ」「白いアジ」です。

 うずわって??全然知らなかったのですが、実はソーダ鰹のことらしく、ピザにはその干物をペースト状にしたものがのっています。それにレンコンとネギがのっていて完全に和風ピザ。

 私個人的には、あまり好きには・・・・・なれなかったです。ごめんなさい。
やっぱりピザは普通のマルゲリータ系が好きかな・・・・

 それからおすすめは「ボローニャソーセージのサラダ」です。注文の都度に薄くスライスしてくれます。感じは生ハムみたいですが、食べるとソーセージに味がします。

 このお店がオープンして約1年がたったそうですが、御主人はお店をオープンする場所を長い間探して、この真鶴にた どり着いたそうです。オープンする前の数か月、小田原の名店「ラッコアメーノ」で数か月働いていたそうです。

 ラッコアメーノの比べるとずいぶんとリーズナブルなお値段ですが、味は負けていないような気がします。

 真鶴駅からもほど近いので、もし興味がある方はトライされてみては?
テイクアウトも可能なようです!

店名:真鶴ピザ食堂KENNY
住所:足柄下郡真鶴町岩268-8
TEL:0465-68-3388

先月の売れ筋商品ベスト5(各社)

こだわり
  • 1位 レアル(ブラックBC)ドトール
  • 2位 モーニング(白)
  • 3位 ドトールカフェオレ260BC
  • 4位 ファイア微糖(白)
  • 5位 いちご&みるく500P
ダイドー
  • 1位 Mコーヒー
  • 2位 ブレンド
  • 3位 無糖珈琲 樽
  • 4位 ブレンド微糖
  • 5位 バリスタBC
サントリー
  • 1位 南アルプス天然水P
  • 2位 ボス Wインパクト微糖
  • 3位 ボス カフェオレ
  • 4位 ボス 微糖ブラック
  • 5位 ボス レインボーマウンテン
アサヒ
  • 1位 金の微糖185缶
  • 2位 モーニングショット
  • 3位 炭焼き仕込み185缶
  • 4位 モンスターエナジー
  • 5位 富士山水600P

第30回を迎えたアークルコンペ今年も箱根CCで・・・
A社長苦節何年? 優勝おめでとうございます。

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